KISA2隊熊本 メンバー座談会 – 私たちは一人じゃない！スクラブを着ると感じる、全国の仲間との絆【KISA2隊 熊本】

2023年6月に熊本市にて開催された「第12回在宅医療研修会」の後、KISA2隊熊本の皆さんにお集まりいただき、座談会形式にてお話を伺いました。

普段から、研修会やグループワークなどを通じて顔の見える関係を作っている皆さん。KISA2隊に加わったことで更に絆を深めることができ、全国の仲間とのつながりを感じているとのこと、その熱い想いを語ってくださいました。

座談会に参加してくださった方

KISA2隊との出会いや入隊のきっかけを教えてください

大庭さん
勤務先のグループホームでクラスターが発生した時、清藤先生といっしょにKISA2隊の薬剤師さんや作業療法士さんが応援に来てくださったことをきっかけに、KISA2隊の存在を知りました。

前田先生
メディカルケアステーションで広報されていた研修会に参加したのがきっかけです。現場のコロナ対応について悩んでいたのですが、皆さんのお話を聞いて共感することばかりでした。

最後に参加者アンケートがあったので「何か困ってることはありますか？」という欄に、質問や疑問をいろいろ書いて送らせて頂いたら、すぐにメールでオンラインミーティングのご連絡を頂いたので、ビックリしました。

KISA2隊の先生方とお話させていただいて理念に共感できましたし、私がもう12年ぐらい清藤先生とやっている「在宅支援研究会　てとてとこころ 」の活動に通じるところがありました。

清藤先生
前田先生からKISA2隊のお話を聞き、「どうする？やってみる？」と聞かれたので、迷わず「やりましょう！」と答えました。仲間の誰かが面白そうなことや、新しいことをやろうとしていたら首を突っ込みたいタイプなんです。

以前にも、認知症の啓発をテーマにした映画（※MEMO参照）の自主上映会なんかを、みんなでやったりしました。

MEMO　映画「僕がジョンと呼ばれるまで」公式サイトはこちら

KISA2隊の活動を通じて得たことや、印象的な出来事などあればエピソードをお聞かせください

大庭さん
いろいろな業種の方にうちの施設に集まっていただいて、検討会ができたのが良かったです。地域の同じグループホームや訪看さん、保健所の職員さん、包括さん、ケアマネさんなど、想像を超える人数が参加されました。

うちの施設でクラスターが起きた時の状況を共有したり、他の施設で起ったことのお話も出して頂いて。KISA2隊という枠組みがなかったら、そんなお話を聞ける場はなかったと思うので、すごく良い機会でした。

前田先生
私はやっぱり、受け持っている特養がクラスターになった時、KISA2隊のスクラブを着て行ったことですね。「自分はひとりじゃない」と思えるというか、みんなに助けてもらっているような気持ちになれたのが心強かったです。

また、コロナの往診に行く際に何を準備したらいいのか分からなかったのですが、KISA2隊からスターターキットの説明や動画を提供してもらえて、非常に参考になりました。

清藤先生
熊本地震の時もそうでしたが、一人でできることってとても少なく、不安になってしまいますが、KISA2隊のスクラブを着ることで心が落ち着きます。「全国に仲間がいる！」って思えるんです。

私は感染症の専門家ではないですし、ゾーニングなどの知識もないですが、ずっとつながっている人たちがいて、分からないことにいつでも答えてもらえるのは安心感があります。

– KISA2隊 熊本のみなさん –

今後、KISA2隊でやってみたいことや、期待することがあれば教えてください

大庭さん
コロナだけじゃなく、やはり熊本は熊本地震という大きな災害を経験し、水害も多い地域なので、そういった非常時に多職種で連携して、KISA2隊として支援できるような体制を作りたいですね。

前田先生
KISA2隊大阪の小林先生が以前からロジに注目してらっしゃること、すごいと思います。災害でも日頃の高齢者支援にも、いろいろなことに応用できる大事なことだと日頃から感じつつも出来ていなかった事だったので、「ノウハウを全国にシェアします！」と言ってくださったのがとても嬉しかったです。

あとは、結構早い時期からコロナが収束した後のあり方や次の課題について、いち早くキャッチアップして情報発信していただけるのも助かっています。

清藤先生
３つありまして、1つ目は「心を守る」というのがあります。施設でクラスター発生を経験された職員さんやご家族は、とても心を痛めていたりしますので、ケアできるといいなと。

２つめに、「介護職の方がもっと元気になるような取り組み」がしたいですね。心ある介護職さんっていっぱいいるんですが、そういう方ほど心理的な負担が大きくなって、仕事を辞めてしまったりします。

介護職さんが持ってる生活の情報って、在宅医療をしている私たちにとって大事なので、医者や医療関係者とフラットな関係を作って、どんどん情報共有して頂けるようにしたいです。クラスター支援対策とか、その一つなのかなと思っています。

3つ目は、「県をまたいで他職種で交流できる場」を作りたいですね。普段から、一緒に学んだり繋がったりっていう関係ができていると、南海トラフなどの有事にもスムーズに協力しあえると思うんです。

今、薬剤師の大森さんを中心に「ケアカフェ」っていうのをやっていて、九州のいろいろな地域から集まったメンバーでキャンプなどやっているんですが、KISA2隊キャンプ組とか出来たら面白そうです。

KISA2隊熊本の皆さん、本日はありがとうございました！

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